桜の花が満開です。

  

ついこの間まで、冷たい風に身を縮めて歩いていたのに、今はもう、温かな、甘い香りをのせて春風が吹き、桜の花も満開です。

桜の花は、満開になるのも散ってしまうのもあっという間で、少し物悲しさを感じる花でもあります。世間では、出会いや別れの時期(卒業、進学、就職、転勤等)と丁度重なり、不安定だからでしょうか?

長男の大学の進学先で新生活の準備を終えて一人帰る時に見た桜は、美しくもあり、はかなくもあり、寂しくもあり、複雑でした。その時の記憶は、桜の花とともによみがえってきます。

私が初めて社会人になったのは、もう数十年前になります。色々な不安でいっぱいで、顔はこわばり動きはロボットのようだったかもしれません。どちらかと言うとネガティブ思考の内気な性格です。職場の人達とうまく付き合えるか不安でした。

幸い、その職場は老いも若きも、男性も女性も、既婚者も独身者も一緒という所だったので馴染みやすく、新卒の私は可愛がってもらいました。

私の心を柔らかくし開いてくれた先輩達は、まず近づいてきてくれました。

1段階としては、仕事帰りに食事に誘ってくれ、少し話す。それも適度な距離感で《困っていること、わからない事はない?くらいの質問程度)。それから段々家に招待してくれて料理をごちそうしてくれたり、泊めてくれたり。そうこうしているうちに、お酒の入った席で言い放題言ってストレスを発散したり、自分の考えや志を熱く語ったりと楽しい時間を共に過ごすことが増え、一緒に仕事をするのも喜びも感じるようになりました。(あまり語るのがとくいではなかった私は、主に聞き役でしたが一緒にいるときの雰囲気が好きでした。)

そしてついには何か役にたちたい、先輩達のようになりたいと思うようになって行ったのです。優しい先輩たちが差し延べてくれた手には今でも感謝しています。家庭に入ってそういう付き合いは難しくなり、今は年賀状を出す程度ですが、近々仲良くしてもらった先輩達を招いて語りあかす予定です。その頃には葉桜になっているでしょうね〜。